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ISO審査員資格の難易度は高い?未経験から取得できるのかをわかりやすく解説

ISO審査員資格の難易度は高い?未経験から取得できるのかをわかりやすく解説

この記事の3つのポイント

  1. ISO審査員資格の難易度は、試験だけならそれほど高くない
  2. 難易度が高いのは、規格の対象業界の実務経験が求められる点やステップアップに時間がかかる点
  3. ただしISO業務の経験や年齢のハードルは低い

転職を考えるとき、ISO審査員を候補と考える方も一定数いらっしゃいます。ISO審査員の資格を取得しようか検討する際、気になる点の一つが難易度ではないでしょうか。難易度が高ければ、自分にはできないのでは?と気後れしてしまうかもしれません。

この記事では、ISO審査員資格の難易度についてまとめます。難しいとされる点はもちろん、取得後のキャリア形成についても解説します。ISO審査員の資格取得を検討している方は参考にしてみてください。

目次

ISO審査員資格の難易度【結論】

ISO審査員資格は、資格取得までにいくつかの試験や条件をクリアすることが必要となり、内容によって難易度が異なります。表にまとめました。

ISO審査員資格取得の段階別難易度

項目 難易度
筆記試験 ★★☆☆☆
審査員研修 ★★☆☆☆
実務経験 ★★★★★
審査経験 ★★★★★
総合難易度 ★★★★☆

内容により★★☆☆☆~★★★★★と幅がありますが、総合難易度は★★★★☆~★★★★★です。試験だけなら難易度はそれほど高くありません。実務経験や審査経験のハードルが高くなっています。

「短期間で取得する資格」ではなく、「キャリアを積みながら取得する資格」であると言えるでしょう。

ISO審査員資格は何が難しいのか?

次に、上で軽く述べたISO審査員資格の難しいとされる点をより具体的に解説していきます。以下の3点に分けてまとめます。

  • 関連する分野の実務経験が求められる
  • 審査員研修を受講する必要がある
  • 登録から「プロ」になるまでのステップと難易度

順に見ていきましょう。

関連する分野の実務経験が求められる

まず、関連する分野の実務経験が求められる点が挙げられます。企業のマネジメントシステムを適切に理解するために、以下の実務経験が求められています。

  • 社会人経験:7年以上(高校卒業以上の学歴があれば4年以上)
  • 専門分野の経験:申請から過去10年以内に、取得したい規格の分野(例:品質、環境、情報セキュリティなど)での実務経験が2年以上(ISMSは4年以上)

専門分野の実務経験は試験を受ける前提条件であると言え、実務経験がないと仮に熱意や適性があったとしても目指すことができません。

審査員研修を受講する必要がある

審査員研修を受講する必要がある点も挙げられます。

研修を通じて審査員に求められるスキル・知識を履修します。具体的には、審査登録制度、審査員の役割、規格要求事項、審査の技法などです。

さらに最終日には試験があり、合格することが求められます。研修機関が公表している筆記試験の合格率は約70~90%と高めです。しかし、これは「簡単な試験だから」ではなく、「事前に実務経験を持つ優秀なプロが、高額な自腹や会社の期待を背負い、4~5日間必死に勉強した結果」の数字です。試験自体は時間制限が厳しく、記述量も多いため難易度は低くありません。

登録から「プロ」になるまでのステップと難易度

資格は取得して終わりではなく、実務を重ねて昇格していく仕組みになっており、それぞれのフェーズで難しさが異なります。フェーズごとの難易度などは以下の通りです。

資格ランク 難易度・概要 昇格への主な条件
① 審査員補 【中】研修と試験に合格し、申請すればなれる。 4~5日間の研修修了+試験合格、実務経験要件のクリア
② 審査員 【高】認証機関と契約し、先輩の審査に同行して経験を積む。 審査員補として一定回数(例:20日以上など)の実地審査経験
③ 主任審査員 【最高】チームリーダーとして審査を統括する責任重大な立場。 審査員としての十分な実績+リーダーとしての力量評価

40代・50代からでも目指せる?

難易度が高いと聞くと40代・50代からでも目指せるか不安・疑問に思われるかもしれませんが、十分目指すことが可能です。

実務経験があれば、経験を活かして仕事にすることができます。また正社員以外の勤務形態も可能なので、自分の都合に合った働き方が選べます。むしろ40代・50代にとって働きやすいと言えるかもしれません。

さらに、認証機関によっては年齢条件がなかったり70歳ぐらいまで応募できたりするケースもあります。セカンドキャリアとして選ばれるケースも少なくありません。

ISO審査員を続けるため必要なことはある?

ISO審査員として仕事を続けるためには、審査経験を積みながら、専門知識や審査能力を継続的に維持・向上させる必要があります。

たとえば、「CPD(継続的専門能力開発)」を通じて、ISO規格の解釈や審査技法などを継続的に学習します。ISO規格の改訂や審査に関する知識の変化にも対応する必要があるため、資格取得後も学び続けることが不可欠です。

また、JRCA(マネジメントシステム審査員 評価登録センター)に審査員登録している場合は、維持登録と更新登録の制度が設けられています。維持・更新の際には審査実績やCPDに関する記録なども求められます。

このように、ISO審査員は「資格を取得すれば終わり」という資格ではありません。資格取得後も審査経験を積み、CPDなどを通じて専門性を高め続けることが必要です。

まずは内部監査員から始める方法もある

審査員を目指す場合、まず社内のISO内部監査員になってISOの実務経験を積んで審査員を目指す方法もあります。実務を積むことでISOへの理解を深められるのがメリットです。また退職するリスクなしに様子を見たり準備を始めたりできるのも安心材料となるでしょう。

ISO内部監査員として行う業務は、次の記事で解説しています。
ISMSの内部監査まとめ|チェックリスト作成や内部監査員についてのポイントを解説

ISO9001とISO27001で目指しやすさは違う?

規格 目指しやすい人
ISO9001 品質保証・品質管理の経験者
ISO27001 IT・情報システムの経験者

ISO9001とISO27001とでは、資格の難易度自体に大きな違いはありません。ただしどんな実務経験があるかによって目指しやすさは変わります。経験から見ると、ISO9001は品質保証・品質管理の経験者に、ISO27001はIT・情報システムの経験者に向いています。

「どちらが簡単か」ではなく「どちらが自分の経験を活かせるか」が重要です。

ISO審査員資格を取得するとどんなキャリアを目指せる?

ISO審査員資格を取得すると、以下のようなキャリアの選択肢が得られて可能性が広がります。

  • 認証機関の審査員として活躍する
  • ISOコンサルタントとして企業支援に携わる
  • 定年後のセカンドキャリアとして活かせる

認証機関の審査員としての道はここまで解説してきた通りです。勤務形態が選べるほか、グレードを高めてステップアップや収入アップを目指すことも可能です。定年後も活躍することもできます。また、審査員ではなくISOコンサルタントになるという選択肢もあります。

このように、ISO資格取得により専門性を活かした働き方が可能です。生活の安定・安心にもつながるでしょう。

まとめ

これまで見てきたように、ISO9001の審査員は経験があれば50代・60代からでも目指すことができ、むしろその年代に適した面があると言えます。条件を満たしている場合、検討してみてはいかがでしょうか。

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このコラムの執筆者

ISO審査員は過去のビジネス経験を多分に活かせる仕事ですが、多種多様な企業を審査する立場にある以上、広く知識をアップデートしていく姿勢が求められます。公平性や客観性、柔軟なコミュニケーション力も必要不可欠といえるでしょう。そのノウハウのすべてを「楽しく習得できる研修」を心がけています。

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