その他の規格 COLUMNISO規格の知識コラム(その他の規格)
その他の規格 コラム
「社内の一部の部署だけでISO認証を取得することはできるのだろうか?」「全社で導入するにはコストや手間がかかりすぎるため、特定事業所や重要部門だけに絞りたい」とお悩みではありませんか?
結論から言うと、ISO規格は特定の部署や特定の事業所だけに限定して取得・認証を受けることが可能です。
この記事では、「ISO 部署」での導入をご検討中の担当者様に向けて、部署限定でISOを取得する基本仕組み、メリット・デメリット、業種別の具体例、設定手順を分かりやすく解説します。
目次
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全社適用が原則であるプライバシーマークなどの他制度と異なり、ISO規格(ISO9001やISO27001など)は自社の判断で認証の適用範囲(登録範囲)を柔軟に絞り込むことができます。
ISOの適用範囲(規格番号4.3)を設定する際は、主に以下の3つの側面を自社で決定します。
全事業や全拠点を一括で対象にする必要はなく、顧客接点の強い部門や重要な製造ライン、品質管理上の重要拠点から先行して認証を受けることが可能です。
部署限定で取得する際、注意点は取得を目指すISO規格の種類によって異なります。
また、どの規格であっても、認証をアピールする際には、認証している範囲を明確にしましょう。
ロゴマークの下に「●●拠点での取得」と記載するなどして、全社で取得しているように見えないようすることがポイントです。
ISOを全社一括ではなく一部の部署に限定して取得することには、実務上大きなメリットがあります。
メリット1:構築・運用コストと審査費用を大幅に抑えられる
全社導入に比べて対象となる要員数やプロセスが限定されるため、マニュアル作成・文書化の手間、社員教育、内部監査の工数を大幅に削減できます。また、対象人数や拠点が減ることで認証審査の審査工数・費用(コスト)も最適化できます。
メリット2:リスクの高い重要部署からスピーディーに改善できる
トラブルやクレームの多いカスタマーサポート部門や、品質不良の影響が大きい製造拠点など、優先的に管理すべき部署をターゲットに短期間で品質改善を図ることができます。
メリット3:成功モデルを作り、後から全社へスムーズに拡大できる
いきなり全社展開すると現場の反発や教育不足による運用の形骸化が起きやすくなります。
まずは小さな範囲で成功事例・運用ノウハウを蓄積し、段階的に他部署や他工場へ範囲を拡大していくアプローチが非常に効果的です。
業種によって以下のような例が想定されます。
| 製造業(工場単位の限定) | 複数の工場がある場合、まずは品質管理が最も重要な「主力工場A」のみで取得し、運用が定着した後に「工場B」「工場C」へ拡大する。 |
|---|---|
| サービス業(部門単位の限定) | 顧客クレーム削減やサービス品質向上を狙い、顧客窓口である「コールセンター部門」のみ先行取得する。 |
| IT・システム開発業(プロジェクト開発単位の限定) | 営業やバックオフィスを除外し、「AI開発チーム」や「Webシステム開発部門」の要件定義〜リリース工程のみを対象にする。 |
これら場合の認証取得では、会社名の後に取得する拠点名・部署名が反映されることも、おさえておきましょう。
例)株式会社●● A工場
適用範囲を決めるには、以下の5つのステップが想定されるでしょう。
ISOは特定の部署や事業所に限定して取得することができ、限定した部署での取得は初期費用や運用の負担を抑えながら重要部署の改善を図る上で非常に有効な手法です。
自社の経営課題やリスク領域を見極め、適切な適用範囲を設定してISOを有効活用しましょう。
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