ISO9001 COLUMNISO規格の知識コラム(ISO9001)
ISO9001 コラム
ISO9001を取得すると、
といった5つのメリットが得られます。
もちろんメリットだけではなく、デメリットもあります。
そこで本記事ではISO9001を取得することで得られる5つのメリットと、3つのデメリットについて詳しくご説明いたします。
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ISO9001(品質マネジメントシステム)はその名前の通り品質に関するマネジメントシステムであり、ISOが定めた品質管理の国際基準をクリアしていないと取得することができません。
つまり、ISO9001を取得している企業は「国際基準をクリアした品質の製品やサービスをお客様に提供できる企業である」として、お客様から大きな安心感と信頼感を得られます。
この安心感と信頼感は同業他社との大きな差別化ポイントになり得るでしょう。
そのため、ISO9001を取得している多くの企業は製品のパンフレットや製造工場の入り口・自社のホームページ・社員の名刺にISO9001認証マークを掲載して対外的にしっかりアピールしています。
また、取引にあたってISO9001を取得していることを必須条件にしている企業や、ISO9001を取得していないと参加できない入札案件もあるため、ISO9001認証を取得することは取引先の拡大につながると言えるでしょう。
ISO9001を取得する(品質マネジメントシステムを構築する)ために必要なステップの一つに「作業手順の明確化」があります。
これまで何となく行われていた「いつもの作業」を見直し、誰がいつ見てもどんな作業をどんな手順で行うかが分かるように明確にするのです。
この過程によってこれまで見過ごされていた「無駄な作業や手順」「曖昧な基準や工程」「人によって違うやり方」等の品質に関わるマイナスポイントが明らかになり、改善しながら明確化することで生産性が向上し、製品やサービスの品質の維持向上はもちろん、利益率アップとコスト削減に繋がります。
02でご説明した通り、ISO9001を取得する(品質マネジメントシステムを構築する)と作業手順が明確化されます。
これによって従業員の入れ替わりがあった際にもきちんと引き継ぎや教育が行われ、常に一定の品質を保ち続けることができます。
また、ベテラン・新人問わず、作業が明確化され「やるべき仕事がはっきりしている」「自分の仕事が何のための作業なのかが分かる」状態は働く意欲や責任感・品質に対する意識のレベルアップにつながります。
ISO9001の有効期限は3年間ですが、取得後も毎年審査を受ける必要があります。
そのため、必然的に常にPDCAサイクル(Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(確認))を回して業務改善に取り組み、マネジメントシステムを正しく運用し続ける必要があります。
これにより製品やサービスの品質を継続的に改善していく流れが出来上がり、常に最高の製品やサービスをお客様に提供することでお客様からの信頼を得続けることができます。
ISO9001を取得する(品質マネジメントシステムを構築する)過程では作業手順だけでなく「責任と権限」も明確化されます。
明確化された各部門の責任者がマネジメントシステムに沿って組織を管理することで、従業員は自身の役割を正しく認識できるようになり、現場の統一感が増して従業員のモチベーションアップにも繋がります。
また、問題発生時にも責任者への報告が滞りなく行われ、責任者の采配のもとでスムーズな解決が可能になります。
ISO9001は取得時だけでなく毎年審査を受ける必要があり、この審査の際には必ず審査費用が発生します。
その審査費用がISO9001を取得することで得られる取引先拡大の可能性や生産性の向上等に見合っているか、コストパフォーマンスに満足できるかどうかがキーポイントになるでしょう。
ISO9001を取得・維持するためには書類やマニュアルの作成が不可欠です。
そのため、本業(日常業務)にプラスする形でISO9001関連の作業が発生してしまいます。
ISO9001関連書類の保管場所を確保しなければならなりません。ただし、デジタル文書でもOKなため、必ずしも物理的な保管場所が必要なわけではありません。
また、次回の審査に向けて「何の書類を・いつまでに」更新するか等、しっかり管理をする必要があります。
いかがでしたか?
本記事がISO9001を取得すると得られるメリット・デメリットをきちんと把握した上で、「自社にとってISO9001は本当に必要か/必要でないか」を考える一助となれば幸いです。
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