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ISMS認証のマークとは?メリットと活用方法、注意点を解説

2025.12.16
ISMS認証のマークとは?メリットと活用方法、注意点を解説

この記事の3つのポイント

  1. ISMS認証のマークは、認定機関・認証機関の2種類がある
  2. 名刺・ホームページ・パンフレットに活用することでアピールになる
  3. 使用するときは、使用条件を守る必要がある

ISMS認証を取得すると、企業は公式に「情報セキュリティを適切に管理している」と認められます。
この証明として名刺やホームページに掲載できるのが「ISMS認証マーク」です。
しかし、マークには“認定機関のロゴ”と“認証機関(審査機関)のロゴ”の2種類があり、それぞれ意味や使い方が異なります。また、使用には明確なルールがあり、誤った使い方をすると規約違反となることも。

本記事では、ISMS認証マークの種類やメリット、活用方法、注意点までわかりやすく解説します。

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ISMS認証マークは2種類ある

ISMS認証を取得すると、認証機関から正式なロゴデータが提供され、企業は証明としてマークを使用できます。
ISMS認証マークには「認証機関(審査機関)ロゴ」と「認定機関ロゴ」の2種類があります。

審査機関のロゴマーク

審査機関のロゴマークは、実際にISMS審査を実施した認証機関のロゴです。
国内には複数の認証機関があり、取得企業は自社が利用した認証機関のマークを公式に使用できます。

認定機関のロゴマーク

認定機関のロゴマークは、ISMS審査を行う認証機関そのものを評価・承認している第三者機関のマークです。
国内の認定機関は「ISMS-AC(情報マネジメントシステム認定センター)」と「JAB(日本適合性認定協会)」の2つが代表的で、認証機関はこれらの認定を受けて審査を実施しています。また、海外の認定機関から認定を受けた認証機関も存在します。

認証機関と認定機関の違いについては下記コラムご参照ください。
【ISO27001】ISMS認定は認証と違う!?取得方法・メリットと用語の整理

ロゴマークを利用するメリット

ISMS認証のロゴマークを適切に活用すると、企業の信頼性向上やリスク対策のアピールにつながります。
ここでは、マークを利用する主なメリットを解説します。

信頼性を視覚的にアピールできる

ISMS認証マークを掲示することで、自社が情報セキュリティを適切に管理している企業であることを視覚的にアピールできます。これにより取引先や顧客からの信頼性が高まり、新規顧客獲得のチャンスも拡大します。
また、マークは国際的に通用するため、日本語ウェブサイトであっても海外企業に対して十分なアピール効果があります。海外取引を行う企業にとっては、競合との差別化や評価向上にもつながる重要な要素となります。

サイバー攻撃のリスクを低減できる

ISMS認証マークは、企業が体系的なセキュリティ対策を実施している証明でもあります。
そのため、マークの掲示によって「この企業はセキュリティ管理が厳格で攻撃が成功しにくい」という印象を与えることができ、サイバー攻撃を試みる悪意ある個人や組織からターゲットとして避けられる可能性があります。
完全な防止にはなりませんが、攻撃対象から外されやすくなる点で、結果的にリスク低減に寄与するメリットがあります。

ISMS認証マークでアピールできる場所

ISMS認証マークは、企業の信頼性を示す重要な証明です。
適切な場所に掲示することで、取引先や顧客へ効果的にアピールできます。どこで活用できるか紹介します。

名刺

名刺にISMS認証マークを入れることで、初対面の相手にも自社のセキュリティ対策への取り組みを明確に示せます。
営業先への信頼アピールとして効果的です。

ホームページ

ホームページに認証マークを掲載することで、訪問した見込み客にセキュリティ対策への信頼性を示せます。
また、国際的に通用するマークのため、海外企業へのアピールにも効果的です。

パンフレットなど

パンフレットや会社案内などの印刷物に掲載することで、取引先だけでなく採用候補者にもセキュリティ体制をアピールできます。
企業の信頼性向上に役立ちます。

ISMS認証マーク使用の注意点・使用条件

ISMS認証マークを使用する際には、守らなければならない明確なルールがあります。
誤った使い方をすると規約違反となるため、ここでは特に注意すべきポイントを整理して解説します。

認証の範囲を守る

ISMS認証マークは、認証を取得した範囲でのみ使用できる点に注意が必要です。
適用範囲が全社ではなく一部の部門のみの場合、その部門に関する情報に限定してマークを使用しなければなりません。

ホームページやパンフレットに掲載する際も、認証範囲が限定されている場合は注釈を入れることが求められます。
また、ISMS認証は組織に対する審査であり、特定の製品やサービスそのものにマークを付けて表示することは認められていません。

誤った使用は違反となるため注意が必要です。

有効期限を守る

ISMS認証マークは、認証の有効期限内でのみ使用できる点に注意が必要です。
認証を返上した場合や、維持審査・更新審査を受けずに期限が切れた場合は、マークの使用を続けることは認められません。

期限切れ後の使用は不正表示となる可能性があるため、認証状況を常に把握し、適切な更新手続きを行うことが重要です。

詳しい更新サイクルについては以下の記事をご参照ください。
ISO認証の更新とは?期間と維持審査・更新審査の流れをまとめて解説

画像を加工・改変しない

画像を加工・改変しない

ISMS認証マークは縦横比を崩さない範囲での拡大・縮小は可能ですが、色の変更やトリミングなどの加工・改変は一切禁止されています。
必ず原本をそのまま使用する必要があります。

最新の認証機関・認定機関のマークを使用する

ISMS認証マークを使用する際は、必ず最新の認証機関・認定機関のロゴマークを使用する必要があります。
認証機関や認定機関の名称変更・統合などによってマークが更新された場合、古いロゴマークを使い続けることは認められていません。
たとえば更新審査のタイミングで認証機関を変更した場合も、以前の認証機関や認定機関のロゴマークは使用できなくなり、新しい機関のマークに差し替える必要があります。
適切なロゴマークの使用は、利用条件の遵守と信頼性の維持につながります。

認証登録番号も記載する

認証登録番号も記載する

ISMS認証マークを使用する際は、マークの下部に付与されている認証登録番号も必ず併記する必要があります。
番号を省いたマーク単独の使用は認められていません。

自社のマークより大きく表示しない

ISMS認証マークは、自社のロゴやサービス名のロゴより大きく表示してはいけません。
過度に強調すると誤解を招く可能性があるため、適切なサイズでの使用が求められます。

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まとめ

ISMS認証マークは、企業が情報セキュリティを適切に管理している証として活用できる重要なツールです。
認証機関ロゴと認定機関ロゴの2種類があり、名刺・ホームページ・パンフレットなどさまざまな場面で信頼性をアピールできます。
一方で、認証範囲や有効期限、ロゴマークの加工禁止などの使用条件を守ることも不可欠です。
正しく活用することで企業価値を高め、取引機会の拡大やリスク低減にもつながります。

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小林 卓慈
小林 卓慈ISO審査員

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