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ISO9001の審査機関とは?選び方のポイントも解説

2026.02.12
ISO9001の審査機関とは?選び方のポイントも解説

この記事の3つのポイント

  1. 企業がISO9001で求められるQMSが適切か審査するのがISO9001の審査機関
  2. 審査機関にはそれぞれ特徴があり、自社に合う審査機関を選ぶことが重要
  3. ISO9001審査機関を選ぶポイントは、費用、業種や重視したい点の一致度、実績、認証のスピード

ISO9001を取得する際、必ず関わることになるのが「審査機関」です。しかし実際には、「コンサルとの違いがよく分からない」「どの審査機関を選べばいいのか判断できない」という声も多く耳にします。

ISO9001の審査機関は、企業のQMS(品質マネジメントシステム)が要求事項を満たしているかを第三者として審査・認証する存在であり、選び方次第では費用や取得スピードに大きな差が出ます。

この記事では、ISO9001に特化して審査機関の役割や違い、選び方のポイントを分かりやすく解説し、相見積もりを検討する際に役立つ主要審査機関一覧も紹介します。

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ISO審査機関とは?

ISO審査機関(以下、審査機関)とは、企業がISOの規格に基づいて適切な管理体制(QMS)を構築・運用しているかを、第三者として確認・審査し、基準を満たしている場合にその証として「認証」を与える機関です。その認証書は、企業のQMSが国際基準に適合している証明になります。

審査機関と認証機関という言い方は実質的に同じ意味で使われることが多く、組織によって呼び方が異なるだけと考えて差し支えありません。

さらに、以下の違いについても解説していきます。

  • 認定機関との違い
  • コンサルタントとの違い
  • ISO9001の審査機関

認定機関との違い

審査機関は、企業のISO9001の管理体制(QMS)が規格に適合しているかを直接審査し、認証を与える機関です。
一方で、認定機関は「審査機関そのものが適切に審査を行っているか」をチェックする立場にあります。
つまり、それぞれは審査の対象が異なります。

実際のISO9001の取得を検討する際には、直接関わるのは審査機関であるため、審査機関の選定を中心に考えておけば、認定機関を意識する必要はありません。

詳しくは以下の記事でも解説しています。
【ISO27001】ISMS認定は認証と違う!?取得方法・メリットと用語の整理

コンサルタントとの違い

コンサルタントは、企業がISO9001の認証を取得できるよう、QMS構築や運用、文書作成などのサポートやアドバイスを行う存在です。対して審査機関は、第三者として審査の公平性を保つ立場にあるため、認証取得の支援と認証そのものを同時に行うことはありません。
そのため、認証とサポートの両方を担う機関や会社は基本的にありません。

ただし、審査機関に相談することで、コンサルタント選びに関する一般的なアドバイスが得られる場合もあります。
コンサルタントを利用せずに認証を受けることも可能ですが、実際には多くの企業がコンサルタントを活用して認証取得を進めているのが現状です。

ISO9001の審査機関

ISO9001の審査機関とは、ISO9001で求められるQMSが規格要求事項に適合しているかを審査する機関です。
審査を通じて基準を満たしていると判断された場合、ISO9001認証が付与されます。

ただし、ISOにはさまざまな規格があるため、すべてのISO審査機関が必ずしもISO9001に対応しているわけではありません。そのため、審査機関を比較・検討する際は、まずISO9001の審査に対応しているかどうかを最初に確認することが重要です。

また、ISO9001以外の規格も同時に取得したい場合は、複数のISO認証に対応している審査機関を選ぶことで、審査や調整の手間を減らすことにつながります。

審査機関はそれぞれ特徴がある

ISO9001は、どの審査機関で審査を受けて認証されても、認証そのものの価値や重さに違いはありません。
いずれも国際規格に基づいた同等の認証として扱われます。

一方で、審査機関ごとに得意とする業種や分野、費用感、認証までにかかるスピードには違いがあります。
対応の柔軟さや進め方のスタイルも機関によってさまざまです。

そのため、単に知名度だけで選ぶのではなく、自社の業種や規模、重視したいポイントにマッチした審査機関を選ぶことが重要です。

ISO9001の審査機関を選ぶポイント

ISO9001の審査機関を選ぶ際は、費用・相性・実績・スピードといった観点で比較することが大切です。
ここからは、特に押さえておきたい以下の4つのポイントを順に解説していきます。

ISO9001審査機関を選ぶポイント

費用が適切か

ISO9001の審査費用は、審査機関ごとに設定が異なります。
また、同じ審査機関であっても、認証の適用範囲や従業員数、事業所数などによっても費用は変わります。

そのため、審査機関を1社だけで判断するのではなく、相見積もりを取り、費用感を把握することがポイントです。
そのうえで、価格だけでなく、対応力や実績、認証までのスピードなども含めて総合的に比較・検討するようにしましょう。

詳しくは以下の記事でも解説しています。
ISO認証の費用を知ろう!取得費用・維持費用と費用対効果の考え方を解説

業種や重視したい点が合っているか

審査機関によって、得意とする業種や審査で重視するポイントは異なります。
例えば、実務や運用状況を重視する機関もあれば、文書やルール整備を重視する機関もあります。

自社が重視したいポイントと審査機関の考え方が合っていると、本当に必要な部分に労力をかけたQMS構築が可能になり、認証取得を無理なく進められます。
その結果、認証取得後も自社に合った運用を継続しやすくなる点がメリットです。

さらに、自社業種の審査実績が豊富な機関であれば、やり取りがスムーズになるだけでなく、業務内容を正当に評価してもらいやすいという利点もあります。

実績はあるか

審査機関を選ぶ際は、これまでの審査実績の多さも重要な判断材料になります。
実績が豊富なほど、さまざまなケースを経験しており、審査の進め方にも慣れていると考えられます。
特に、自社と似た業種や規模での認証実績があるかどうかは要チェックです。
業務内容への理解が深く、適切な視点で評価してもらいやすくなります。

こうした実績は、審査機関の信頼度や安心感を判断するための目安にもなります。

認証のスピードはどうか

入札や契約の取引条件など、明確な取得期限がある場合は、認証までのスピードも重要な選定ポイントです。
審査日程の調整が遅い審査機関を選ぶと、希望するスケジュールに間に合わない恐れも出てきます。

また、ISO9001は取得後も定期的な更新審査が必要です。
更新時の対応が遅いと、認証の空白期間が生じてしまうリスクもあります。
新規取得だけでなく、将来的な運用を見据えてスピード感を確認しておくことが大切です。

主なISO9001審査機関一覧

ここでは、ISO9001の取得を検討する際によく比較対象となる主な審査機関を紹介します。
自社との相性をイメージしながらチェックしてみましょう。

■ジーサーティー・ジャパン
スピーディーな審査・認証が強みで、担当者や現場の負担を抑えながら取得を進めやすい点が特徴。
ISO9001サービスページはコチラ

■一般財団法人 日本品質保証機構(JQA)
製造業からサービス業まで幅広い業種に対応。実績や信頼性を重視したい企業に選ばれることが多い。

■エイエスアール株式会社(ASR)
複数のISO規格に対応し、同時取得を検討している企業に向く。また、内部監査員の養成セミナーなど教育サービスも充実。

■インターテック・サーティフィケーション株式会社(Intertek)
世界各国で3万社を超える認証実績をベースに、日本でもISO9001とISO14001の合算認証件数が国内1位となった実績を持つ。

■株式会社マネジメントシステム評価センター (MSA)
建設業界でのISO審査に強みを持つ審査機関として知られる。

ISO9001審査機関選びの失敗例

ISO9001の審査機関の選び方を誤ると、取得までの過程で思わぬトラブルが生じることがあります。
特に初期の検討段階で十分に比較せずに決めてしまうと、「こんなはずではなかった」と感じるケースも少なくありません。

ここでは、よくあるISO9001審査機関選びの失敗例として、

  • 希望スケジュールに間に合わなかった
  • 重視したいポイントが嚙み合わなかった
  • コミュニケーションが取りづらかった

といった代表的なケースを紹介します。事前に知っておくことで、トラブルを回避しやすくなります。

希望スケジュールに間に合わなかった

審査機関の審査や認証のスピードが想定より遅く、希望していたスケジュールに間に合わなかったという失敗例は少なくありません。
また、審査過程で不適合の指摘や是正処置が発生すると、その対応に時間を要し、全体のスケジュールが後ろ倒しになることもあります。

特に、入札条件や契約要件としてISO9001の取得が求められている場合、認証が間に合わないと入札や契約そのものができなくなるリスクがあるため、スピード感を事前に確認しておくことが重要です。

詳しくは以下の記事でも解説しています。
ISOで求められる是正処置とは?
ISO9001取得にかかる期間は?最短・平均のスケジュールと期間短縮のポイント

重視したいポイントが嚙み合わなかった

審査機関の考え方と自社が重視したいポイントが嚙み合っていないと、本来重視していない部分を“不適合”として指摘される可能性があります。
その結果、不要な修正対応が増え、負担が大きくなってしまうことも。

また、自社の業務実態を十分に考慮せず、規格の要求事項をそのまま当てはめる審査が行われると、実態に合わない品質マネジメントシステムを構築せざるを得なくなるケースもあります。
そのほか、大企業向けの旧来型で負担の大きい運用を前提としたシステム構築を求められるなど、現場にマッチしない要求が生じることも、よくある失敗例の一つです。

詳しくは以下の記事でも解説しています。
ISO9001は意味ない?よくある理由と自社に原因がある場合の改善策も解説
ISO9001の要求事項とは?わかりやすいコンパクトなまとめ【具体的内容と原則だけ】

コミュニケーションが取りづらかった

審査機関とのコミュニケーションが円滑に図れないことも、よくある失敗例と言えます。例えば、以下のようなケースが見受けられます。

よくある失敗例

ISO9001審査機関は変更することも可能

ISO9001の取得にあたり、審査期間や対応が自社の希望と合わない場合は、審査機関を変更することも可能です。
無理に同じ審査機関で進め続ける必要はありません。

ただし、審査の途中で変更する場合は注意が必要です。
契約内容によっては規約違反となるケースもあるため、事前に契約条件や解約規定、認証までのスケジュールがどうなるかを必ず確認しておきましょう。

なお、ISO9001は認証取得後も、年に1回の維持審査や3年ごとの更新審査が必要ですが、これらは別の審査機関に切り替えて実施しても問題ありません。

詳しくは以下の記事でも解説しています。
ISO認証の更新とは?期間と維持審査・更新審査の流れをまとめて解説

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まとめ

ISO9001の審査機関は、企業のQMSが規格要求事項に適合しているかを第三者として審査・認証する重要な存在です。それぞれに得意分野や費用感、対応スピードなどの特徴があるため、自社に合った審査機関を選ぶことが、スムーズな取得のカギです。

本記事で紹介した各ポイントを参考に、ぜひ複数の審査機関を比較してみてください。
自社にマッチした審査機関と出合えれば、無理のない形でISO9001を取得し、その後の運用も前向きに進めていくことが可能です。
この記事が、最適なパートナー選びの第一歩になれば幸いです。

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山田 直輝ISO審査員

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