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ISMS(ISO27001)認証の重要性とは?

2023.07.05
ISMS(ISO27001)認証の重要性とは?

この記事の3つのポイント

  1. 情報セキュリティは「機密性」「完全性」「可用性」の3つからなる
  2. ISMS(ISO27001)認証があれば組織的なセキュリティ対策の実施を対外的に示すことができる
  3. 認証取得だけでなく現場を踏まえた仕組みの継続的運用と改善を続ける事が大切

ISMS(ISO27001)とは「Information Security Management System」の略で、日本語では「情報セキュリティマネジメントシステム」と言われており、企業が情報セキュリティのためのシステムを正しく設計し、実装し、維持していることを証明する認証です。

現代企業において、情報セキュリティをいかに高めるかが重要となっています。
そこでどのようにして高めればいいのか?という悩みを解決するために作られたのがISMS(ISO27001)です。

本記事では、ISMS(ISO27001)認証重要性について詳しくご紹介いたします。

ISMS(ISO27001)の目的

ISMS(ISO27001)は情報資産に対するリスクマネジメントプロセスを適正に運用するためのガイドラインを示し、企業が情報資産に対するリスクに備えていることを社会一般に広く周知することを目的としています。

情報セキュリティは「機密性」「完全性」「可用性」の3つからなるとされています。

機密性(Confidentiality):情報へのアクセス許可のある人だけが情報を利用することができ、許可のない人は情報の使用、閲覧ができないようにすること。ID、パスワードでの管理が一般的。

完全性(Integrity):情報資産が正確で、改ざんされていない状態にあること。電子署名の利用が推奨されている。

可用性(Availability):情報へのアクセス権限を持つ人が必要なときに情報を利用できる状態にあること。回線の二重化やバックアップシステムなどは可用性を担保すると言われている。

情報保護と企業信頼の確保

昨今のデジタル化社会において企業は大量のデータを扱います。
これには、顧客データ、業績データ、業務プロセス、研究開発データなど、重要な情報が含まれています。

情報漏洩やデータ侵入が発生すると、企業の評判に大きく影響を与え、顧客意識を踏まえて法的な問題に長期的に対処する可能性があります。

ISMS(ISO27001)認証があれば、情報の保護を確保することができ、組織的なセキュリティ対策の実施を対外的に示すことができるため、取引先からの信頼度の向上が期待できます。

規制と法令遵守

グローバルに展開する企業にとって、情報セキュリティの法律と規制は地域や業界により大きく異なります。

GDPR(一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア消費者プライバシー法)などの法律に先立ち、ISMS(ISO27001)認証を取得することで、企業は国際的な情報セキュリティの標準に準拠していることを承知しており、法的なリスクを大幅に軽減することができます。

GDPR(一般データ保護規則)とは

欧州経済領域(EEA)における個人情報の取り扱いについて法的要件を定めた規則。
個人情報とプライバシー保護の強化を目的としている。

CCPA(カリフォルニア消費者プライバシー法)

「カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA:California Consumer Privacy Act)」の略称。
米国カリフォルニア州で2020年1月から適用開始となるプライバシー法のこと。

カリフォルニア州の住民に対するプライバシー保護を定めた州法で、住民に対してプライバシーに関連する権利を与えて、住民の個人情報を利用する事業者には適正管理の義務を定めたもの。

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ビジネスプロセスの改善と最適化

ISMS(ISO27001)認証を取得するためには、企業は情報セキュリティリスクを評価し、それに対する対策・計画し、その効果を監視し、改善を行う必要があります。

これにより、企業は情報セキュリティのリスク管理だけでなく、業務効率の改善、無駄の削減、質の高いサービスの提供につながる可能性があります。

ISMS(ISO27001)を取得する過程で、組織内の情報資産を洗い出し、適切なセキュリティ対策を推進していくことになります。

さらに、組織的なセキュリティマネジメント体制を構築し、継続的な対応が求められるため、こうした過程を経ることで、従業員のセキュリティ意識が醸成され、結果的に人的要因のセキュリティインシデント発生も抑制される可能性があります。

情報漏洩の原因として人為的ミスが大きな要因を占めることを踏まえると、セキュリティ意識の醸成は組織にとってプラスに働くと考えられます。

まとめ

以上のように、ISMS(ISO27001)認証は、情報保護と企業信頼の確保、規制と法令遵守、ビジネスプロセスの改善と最適化の3つの観点から見て、その重要性を理解することができます。

これらの利点を生かして、競争力を高め、ビジネスの成長と利益を確実にするために、ISMS(ISO27001)認証の取得とその維持に注力すべきであることが分かります。

他にもISMS(ISO27001)を取得することで得られるメリットや、逆に考えうるデメリットを以下の記事でおまとめしておりますので、併せてご参照ください。
ISO27001(ISMS)を取得するメリット・デメリット

ただし、ISMS(ISO27001)認証取得が目的ではなく、現場を踏まえた仕組みを継続的に運用していくことにあります。
ISMS(ISO27001)認証取得とは、情報セキュリティマネジメントシステムが適切に構築され、運用されていることを客観的に立証するためであるため、その前提を忘れず、実際の運用も心がけていきましょう。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
ISMS(ISO27001)認証重要性についてご理解いただけたでしょうか。
少しでも参考にしていただければと思います。

ISO27001(ISMS)に関するよくあるご質問

QISO27001(ISMS)内にある管理策とは何ですか?

特定のリスクの低減を目的として行う対策のガイドラインのことを指します。
現行の規格では、114項目の管理策(達成するための手段)が設けられており、組織の状況に合わせ各項目についての取り組み(社内の運用ルール)を策定します。

Q情報セキュリティって何ですか?

情報セキュリティ(ISMS)とは、情報の機密性・完全性・可用性を維持し、かつ、リスクを適切に管理することを言います。

Q情報セキュリティにおけるリスクにはどんなものがありますか?

そもそも情報セキュリティリスクとは、目的に対する不確かな影響のことを指します。
そしてその中でも代表的なリスクとして、「脅威」と「脆弱性」の二つがあります。

「脅威」とは、情報の盗難や不正利用など、情報セキュリティにおけるリスクを発生させる要因のことを言います。

「脆弱性」とは、脅威の発生を誘引するようなセキュリティ対策上の欠落点のことを言います。

QISO27001(ISMS)とPマークとの違いは?

対象となる範囲が異なります。
Pマーク(PMS)は個人情報が対象となり、ISO27001(ISMS)は組織や企業が所持している情報資産(個人情報も含まれうる)が対象となります。

範囲で言うとISO27001(ISMS)の方が多岐にわたります。

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小島 汐央里
小島 汐央里ISO審査員

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