ISO9001 COLUMNISO規格の知識コラム(ISO9001)
ISO9001 コラム
ISO認証機関(ISO審査機関)の選び方のポイントは「目的に合わせた審査」「取得にかかる費用」「審査のスピード」です。
それぞれISO認証機関(ISO審査機関)によって大きく変わってくる点のため、3つのポイントを抑えて選んで頂くと自社にあったISO認証取得ができるでしょう。
本記事では、上記ポイントを踏まえて取得されたいISO規格やご状況に併せたISO認証機関の選び方をご紹介致します。
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ISO認証機関(ISO審査機関)とは、ISOを取得するお客様先で審査を実施する認証機関のことです。
ここからは、「ISO審査機関」と呼ばせて頂きます。
豆知識として、ISO審査機関の認証をしているのが「認定機関」です。
認定機関は世界各国にあり、日本には2つの認定機関があります。
ここからは、少し認知度が下がる情報です。
実は、海外の認定機関から認定を受けることで、日本の審査機関として活動することも出来ます。
海外で認定された機関でも日本で審査できるということです。
認定機関の上には「IAF」という国際認定フォーラムが相互認証しているので、どこの認定機関でISOの認証を受けてもマークの価値は同じということを証明しています。
先ほど「どこのISO審査機関でISO取得してもマークの価値は、変わらないしIAFが相互認証しているので、どこのISO審査機関で審査受けても同じじゃないの?」という疑問が生まれた方もいらっしゃるのではないでしょうか!
しっかり記事を読んで下さっている証拠ですね。ありがとうございます。
実はですね・・・
どこの審査機関、どこの認定機関で審査してもマークの価値は変わらないのですが、認定機関やISO審査機関によって審査員や金額、審査日数が異なります。
そのためISO審査機関選びとしては、冒頭でお伝えした通り目的に合わせた審査、費用、審査のスピードがポイントになります。
ポイントとなる上記の3点について詳しく見ていきます。
ISOの規格の種類は、わたくしも覚えきれないほどの数があります。
約5万以上の規格が存在するといわれております。
ここからが重要です。
ISO審査機関によってISOを取得出来る規格や業種が違います。
そのため、取得の第一段階として、その審査機関は取得したい規格・業種を扱っているのか?という点が重要です。
ISO審査機関のHPや直接問い合わせなど確認方法は、たくさん御座います。
まずは、取得したい規格・業種を取り扱っているのかからスタートですね。
弊社GCERTI-JAPANでは、人気の規格4つの認証取得が可能です。
これらの規格を前提に、取得されたい状況別に解説して参ります。
審査機関選びにおいては、認証を取得したい目的が何であるか?により左右される事も多いです。
審査基準は同じですが、審査機関により審査スタイルが異なるためです。
認証を取得できれば良い場合 | 出来る限り審査準備等負担が少ない審査機関 |
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認証取得を通じて改善に役立てたい場合 | 実業務に寄り添った審査を行う審査機関 |
など、取得目的にマッチする審査機関を選ぶことが重要となります。
ただし認証取得だけを目的にすると、後に取得した認証を継続するために業務がどんどんプラスされる可能性があります。
そのため長い目で見ると、改善を目的とした審査を行う審査機関の方が将来の業務が重たくならずに済みます。
できることならそのような審査機関をおすすめいたします。
取得にかかる費用は、審査機関によって異なります。
そのため、相見積もりを取って比較検討することが必須となります。
見積もりの内訳はどうか、なぜその内訳の金額なのかも確認しましょう。
審査機関によっては2倍以上差ができることもあります。
弊社ジーサーティでも以下のフォームよりお見積りのご依頼をお待ちしております。
他審査機関との比較検討の材料としてぜひご活用くださいませ。
審査費用を知りたい方はこちらお見積り依頼フォーム
審査のスピードも大切です。
スケジュール通りの進行が可能かを左右する要素になります。
入札の要件のため取得しようとしたのに、予定に間に合わず入札できなかったという例もあります。
依頼・契約する前のやり取りで、レスポンスのスピードなどを材料に判断しましょう。
次に、ケース別におすすめの認証機関のタイプについて解説させていただきます。
ここで挙げるのは以下のケースになります。
それでは、解説に移らせていただきます。
ISOが取れればOKの事例として良くあるのが建設業さんで
といったケースです。
最近ですと
といった理由も増えてきています。
新規でISO取得出来ればOKのケースでは、なるべく費用や審査負担を抑えたいというお声が良くあります。
物理的には、見積もり書にて費用や審査日数(MD)の記載があるのでとても参考になるでしょう。
稀に見積書の記載にない年間登録料等が発生するケースがあるので、全て込みでどれくらい費用がかかるのかもポイントの1つです。
また、審査日数(MD)が2MDですと、審査員1名が2日、審査員2名が1日といった形で必要な審査日数を満たす必要があります。
2MDと3MDであれば、もちらん2MDの方が会社への負担や審査日数が少なく済むのが普通です。
最後に、審査の負担の部分で大きく関わってくるのが審査内容です。
2021年に実際に弊社へ移転して下さった企業様から、
という審査員さんにあたってしまったという不幸な事例を伺いました。
業務改善の指摘を希望したのならまだしも、そうでないのにISOの為の審査になってしまっては目的がずれてしまいますよね。
審査の内容や指摘事項の出し方など実際の審査内容についても事前に確認出来るとこのような不幸にミスコミュニケーションを防げるのではないでしょうか。
審査員の対応が良くなければ、次回は違う審査員でお願いするという事例も聞いたことがあります。
ISO審査機関の移転は携帯の機種変更くらいの負担なので、大きな負担は御座いません。
このケースの場合は、ISO審査機関はもちろんですが、ISO取得コンサル会社選びがかなり重要になってきます。
取得する規格、業種のスペシャリストがいるコンサル会社を見つけられるかがキーになってきます。
コンサル選びに悩んだため実際にISO審査機関へ相談して解決した事例もあります。
また、ISO審査機関の選び方については、専門性の高い審査員が良いのか、コンサル的な部分を強化したいのか、会社の方向性を明確にしておいてもいいかもしれません。
事前に申し伝えておけば、可能な限りで審査機関も対応してくれることが多いそうです。
なお「審査費用が高い=優秀な審査員さんが多い」とは必ずしも言い切れないのでご注意下さい。
移転をご希望のお客様からは
といったお悩みをよく伺います。
弊社には上記のように今の審査に不満をお持ちの企業様からHPやポータルサイト経由でのご相談が多数寄せられます。
じっくりご相談いただきご検討ください。
先ほど述べたように、審査機関の移転は携帯の機種変更ぐらいの手間なので決して難しい事では御座いません。
これを見ている経営層の方・・・
ISO管理責任者の業務負担が知らない内にどんどん増えていき退職された事例は数知れません。
気づかないうちに御社でもそうなっていないでしょうか・・・
優秀な人材にやめられてからでは遅いですよね。
最後はシビアなお話になってしまいましたが、私は「審査員」として活動しておりますので、何か審査でご相談があれば何なりとお申しつけ下さいませ。
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