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ISO22000の要求事項とは?

2022.06.10
ISO22000の要求事項とは?

ISO22000の取得をご検討されている皆さま、当記事はそんな皆さまにISO22000とはそもそも何なのか、またISO22000における要求事項が何なのかを分かり易く解説した記事になります。

今後取得をご検討されておられる企業担当者様、また取得済みの方も是非この機会に当記事をご参考にして頂ければ幸いです。

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そもそもISO22000とは何か

スイスに本部を置く国際標準化機構ISOが策定した食品安全に関するマネジメントシステム規格、これがズバリISO22000です。
品質マネジメントシステムのISO9001とHACCPを組み合わせた、品質と食品安全に関する規格とも言われています。

ISO22000は2005年9月に正式な国際規格として発行された規格でHACCP系の認証と比較しても認証の範囲が広く、一次産品から機材、運送など食品に直接的、間接的に関わる全ての組織、企業が対象となっています。

ちなみにHACCPとは、食品製造にあたり、工程上で発生する恐れのある危害の要因を分析し、最も効率よく管理し安全を確保する管理手法のことです。

HACCPとISO22000の違いは、HACCPは食品衛生管理の考え方ですが、ISO22000は食品の製造過程以外についても、その管理が対象となってます。

現在、日本でも食品に関わる多くの企業がISO22000を取得しています。
余談ではありますが、私の前職である食品メーカーもISO22000を取得し、それを活用し営業活動を行っておりました。

ISO22000の規格要求事項(結論)

ISO22000がどのような規格か理解して頂けましたでしょうか?
では、本題であるISO22000の規格要求事項とは何かをお話させて頂きます。

(結論)企業が『食品安全』を守るためにしっかりとしたプロセス(計画)ができ、計画した通りに行動、業務を行って下さい!

これが、ISO22000の規格要求事項になります。

ISO22000は2018年に規格要求事項が一部、改定されました。
改定内容は以下の通りです。

  1. マネジメントシステムに関わる用語がISO全体で統一
  2. リスクと機会が管理項目に追加

(02の具体例)
・食品の製造から提供までに起こりうるリスクの管理
・危害が発生した場合、経営にどのような影響を及ぼすか
・効率化を求めすぎて、食品安全に悪い影響はないか

上記のような内容を管理する必要が求められるようになりました。

ISO22000取得のメリット・デメリット

ここまで読んでいるとISO22000の取得はかなり大変そうだと感じた方も多くおられるのではないでしょうか?
そんな方に、ISO22000を取得することでどのようなメリット・デメリットがあるのかをご説明させて頂き、改めて取得をご検討頂ければと思います。

メリット

ISO22000取得のメリット:①顧客からの信頼性アップ、②取引先の拡大、③他社との差別化

① 顧客からの信頼性アップ
ISO22000は品質マネジメントシステムのISO9001とHACCPを組み合わせた、品質と食品安全に関する規格と表現されているため、食品の安全だけでなく、食品の品質まで取り組みを行っている組織だとアピールすることができ、結果、信頼性アップへと繋がります。

② 取引先の拡大
企業によってはISO22000を取得していることが取引の条件となっている企業もあるため、チャンスの機会が増え、結果取引先の拡大へと繋がります。

③ 他社との差別化
多くの企業が取得を目指し、活動していますが、それでも普及率はまだまだ少ないのが現状です。この機会に取得することで他社との差別化が図れます。
その他にも、食品安全リスクの予防処置、従業員の食品安全に対する意識向上、作業効率の改善等が挙げられます。

デメリット

① 認証の取得や維持に費用がかかる
※認証機関、人数、拠点数によって費用は異なります。

② 全員で取り組む必要があるため、従業員の中で反発があれば会社の雰囲気は悪くなる。

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まとめ

先ほどもお話しましたが、私はもともと食品会社の営業マンとして勤務しておりました。
営業の際、お客様との会話の中でISO22000を取得していることをお話すると「じゃあ、御社の商品は安心、安全で間違いないね!」と言って頂き、結果、取引に繋がることが多々ありました。
これは、先方様が大企業であればあるほど、効果的でした。

ISO22000を取得することにより、顧客から信頼性、他社との差別化、取引拡大へと繋がった経験を私自身も味わっております。
もちろんデメリットもありますが、今後の会社発展のためにはISOは必要不可欠なものとなります。

是非、この機会にISO22000に限らず、ISOの認証をご検討されてみては如何でしょうか?

本記事が皆様のISO22000とその要求事項へのご理解・取得検討のきっかけとなれば幸いです。

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小林 卓慈
小林 卓慈ISO審査員

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