ISO9001
COLUMNISO規格の知識コラム(ISO9001)
ISO規格とはスイスのジュネーブに本拠地がある国際標準化機構ISO(正式名称「International Organization for Standardization」)が定める国際的な標準規格のことです。
本記事ではこのISO規格の必要性ついて分かりやすく解説致します。
顧客や消費者がある会社から製品を購入、サービスの提供を受ける際に、安心して製品を購入、サービスの提供を受けれるのかとなったとき、「この会社なら安心だ」というお墨付きを与えるのがISOです。
ISOは「技術の高さを保証してもらうためのもの」ではなく、作業工程等を明確化し、透明化することで管理の保証をするものです。
結果としてはISOとは決して技術力の高さを証明するものではなく、提供する製品の質が高いことを保証するものです。
近年工場や巷で良く目にする、耳にする事が多くなったいるISO。
もう聞き慣れてしまっている方も、いらっしゃるかも知れません。
ISOってどのようものなのか、 会社にとってどのように役に立っているのかと聞かれたら、はたして答えられる人は何人いるでしょうか。
多くの人たちは、ISOは大手企業や他の業界の話題であって、自分たちには無縁と感じている方は多いのではないでしょか。
ISOについて良くない噂を聞かれた人もいるかと思います。「認証を取る準備や費用がかかるだけで役に立たなかった」、「作成する文書が増えて仕事が非常に大変になった」等。
専門家の立場からいえば、その会社は誤った方法でISO構築、運用を行っているからです。
実は日本でISOを取得している会社の約80%以上がISOを認識に間違いがあり、誤解して取り組んだため、このような弊害が起こったことの理由として上げられます。
ではここからはISOの必要性についてお話していきます。
ISOの主な取得理由として、顧客や親会社からの取得要求、入札条件、会社を変えていきたい等があります。
特にこれから少しでも経営や仕事のやり方を変えたい、見直したいと感じられている経営者の方は、ISOマネジメントの意味を理解することによって、会社に必要な改善点を審査を通して発見し、改善を行い、社内のシステムを変えていくことが主な目的としています。
会社を取り巻く社内、社外の環境に目を向けることがまず第一歩と言えます。
市場や顧客のニーズ、業界 の動向、競争相手の動向、法律や制度の変更、地域的な立地環境における変化、これらの変化によって会社の経営は影響を受けます。
さらに近年は、企業の社会的責任ということがよく話題になっています。
これまで利益や経済性を優先してきた時代から、社会貢献、環境貢献についての姿勢が問われるようになり、それらが顧客との取引条件、あるいは消費者の購買判断基準にまで及ぶようになりました。
このような時代においては、自分達の会社はどんな会社なのかをわかってもらうために、積極的な情報発信が必要になってきています。
つまり、昔と比べて経営に求められる領域がたいへん拡大したと言えるため、ISOはこの様な環境変化をとらえて時代の要求に会社が順応するための手段です。
また正しい経営をしていることを、社会や外部の人たちへ証明するためのものになるためこういった側面からISO取得の必要性があると言えます。
ISO(国際標準化機構)は名前の通り、国際認証であり、海外でも多くの会社が取得を行っています。
例えば、国によって製品の大きさ品質、安全性や機能性が大きく違うと、国際間での取引に支障が出てしまいます。これらの基準を作り、標準化させたことを目的としたものがISOとなっている。
海外との取引にもISO取得は大きく関わる可能性は高いと言える。
そんなISOの中でも需要が一番高いISO9001(品質マネジメントシステム)は海外でどれくらいの企業が取得しているのか表を参照して見ましょう。
国名 | 取得件数 | 取得比率(%) |
---|---|---|
中国 | 280,386 | 31.74 |
イタリア | 95,812 | 10.84 |
ドイツ | 47,863 | 5.42 |
インド | 34,397 | 3.89 |
日本 | 33,330 | 3.77 |
スペイン | 30,801 | 3.49 |
イギリス | 25,292 | 2.86 |
フランス | 21,696 | 2.46 |
アメリカ | 20,956 | 2.37 |
ブラジル | 17,952 | 2.03 |
韓国 | 14,123 | 1.97 |
全世界(197か国) | 883,521 | 100 |
ISO9001国別認証取得数累計(2021年1月現在の最新データ)
この表から、ISO9001では海外への輸出を行っている企業(主に製造業)が多い傾向にあることがわかります。
特に中国では取得企業数が年々増加傾向にあり、取引の際に評価を受ける可能性が非常に高く、今や世界一の経済大国となった中国でISOの認証取得が積極的にされている点において、今後もISOの海外での重要度、必要性が増すことが考えられます。
いいえ、実は難しくありません。
ただ、認証機関によって難易度は異なりますのでご注意下さい。
GCERTI-JAPANでは、審査通過率100%を維持しております。
等のメリットがあります。
以下の記事でISO9001取得のデメリットも含めてさらに詳しくおまとめしていますので、ぜひご一読ください。
ISO9001を取得するメリット・デメリット
「環境側面」とは、環境と相互に作用する又は相互に作用する可能性のある、組織の活動又は製品サービスの要素と規定されています。
組織を取り巻く環境(近隣住民・従業員・消費者・自然環境)などに影響する可能性がある、組織の活動や製品及びサーボスの要素を指します。
「環境影響」とは、有害か有益問わず、全体的に又は部分的に組織の環境側面から生じる、環境に対する変化を指します。
「環境活動」とは、省エネやごみの減量、環境に配慮した(環境への負荷を減らす)活動のことです。
「環境マネジメントシステム」とは、そもそもごみを減らすための仕組みの運用やエネルギーの使用量を減らすためのシステムのことです。
一見同じように見えますが、ISOは結果よりも過程を重視するため、結果が出るまでの前提や過程に重きを置いている点に違いがあります。
特定のリスクの低減を目的として行う対策のガイドラインのことを指します。
現行の規格では、114項目の管理策(達成するための手段)が設けられており、組織の状況に合わせ各項目についての取り組み(社内の運用ルール)を策定します。
対象となる範囲が異なります。
Pマーク(PMS)は個人情報が対象となり、ISO27001(ISMS)は組織や企業が所持している情報資産(個人情報も含まれうる)が対象となります。
範囲で言うとISO27001(ISMS)の方が多岐にわたります。
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現在、品質マネジメントシステム・情報セキュリティマネジメントシステム審査員として活動を行っています。 2021年4月第一子が産まれ育児に業務に奮闘しております。 様々な業務の経歴がございますので、業界知識を活かした審査を実施し、皆様の疑問や不安解消のお手伝いをさせていただきます。
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