ISO9001 COLUMNISO規格の知識コラム(ISO9001)

ISO9001 コラム

ISO9001

ISO9001の歴史を知ろう

2021.11.19
ISO9001の歴史を知ろう

この記事の3つのポイント

  1. ISOは第二次世界大戦後の1947年2月23日にイギリスのロンドンで設立された
  2. ISO9001の起源は、アメリカとイギリスの政府部門が軍事調達の基準を確立したところから
  3. ISO9001の改訂は、その時代のユーザーやニーズに合わせて定期的に見直しされる

今までISOについてたくさんの記事が出ましたが、そもそもISO9001ってどうやって誕生したのか、どんな歴史があるのか興味がわいてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はISO9001歴史について解説していこうと思います。これを読むと、どうしてしてISO9001を取得する企業が増えていったのか分かるかもしれません。

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ISOとは〜おさらい

ISOは英語ではInternational Organization for Standardization、日本語では国際標準化機構と言います。

国際標準化機構と名の通り、ISOは世界で共通する標準(規格)の策定し、世界貿易の促進を目的として活動しています。
現在はスイスのジュネーブに本部が置かれ、160ヵ国以上の国の機関が加盟しており、日本はJISC(日本標準調査会)が参加しています。

例えば、海外旅行に行きたいけど言語が分からないからちょっと…と思ったことはありませんか。
言語は国によって違いますが、ISOは”世界の基準”なので、海外旅行の話で言うと、言語の壁がないということになります。

そのためISO認証を取得していると、言葉が通じなくてもISOが発行した規格に則って製品やサービスが作られているので、国が違えど同じ品質のものが提供されると分かり、国家間との取引で非常に役に立つと言われています。

また、ISOが制定する規格は、”モノ”と”マネジメントシステム”の2つに分かれており、弊社が審査しているのは、マネジメントシステムの方になります。

ISOの誕生

ISOは第二次世界大戦後の1947年2月23日にイギリスのロンドンで設立されました。

ISOの起源は、1926年に設立されたISA(万国規格統一協会)であり、第二次世界大戦中に会員の脱退などが原因となり活動を停止していましたが、終戦後の1946年、新たに設立されたUNSCC(国際連合規格調整委員会) がロンドンで会合を開き、ISAの業務を継続するために新しい世界標準機関としてISOが生まれました。設立した時点では、加盟国は18ヵ国だったと言われています。
日本のJISC(日本標準調査会)は1952年に加盟しました。

その後は、工業製品、医療、食品安全、農業などの分野をカバーする24000以上の国際規格が制定されています。
なお、ISOの原文は英語、フランス語などで発行されているため、日本国内で使用するために日本語に訳されたISO9001はJISQ9001と呼ばれています。

ISO9001の歴史

ISO9001の歴史

ISO9001とは品質マネジメントシステムであり、ISOが制定した規格の中でも、最も影響があり、世界的に使用されている規格です。

1987年にISOによりプロセスアプローチを導入した品質マネジメント規格が公開され、その後1994年、2000年、2008年とその時代のユーザーやニーズに対応するように定期的にレビューされ改訂を行ってきました。
最新版は2015年版になります。ISO9001:2015のように後ろ数字4桁で何年版が適用されているのか分かるようになっています。

ISO9001の起源は1950年代にさかのぼります。アメリカとイギリスの政府部門が軍事調達の基準を確立していったところから始まります。
当時、政府と軍事品を供給していた大企業は、品質保証の標準であるAQAP、ミルスペック、Def stan(全て軍事品の品質標準)などを採用し、これらの標準に応じた軍事品を提供するように契約が結ばれていました。

そのあと、軍事品のみではなく業界全体に適用できる最初の品質マネジメント規格であるBS5750が発行されました。BS5750の成功に基づき、ISOは同じような品質マネジメント規格であるISO9000を開発し、この規格はISO委員会によって可決され、1987年に発行されました。
ただし、この時点ではまだBS5750の名前のままです。

名前が変わったのは1994年、ISO9000と置き換えられ、品質保証に重点を置き発行されました。
そのため、重いマニュアルをまとめるような内容だっと言われています。
2000年にISO9001:2000は発行され、規格の中身がかなり変わったそうです。

プロセスアプローチとPDCAサイクルに重点を置き、膨大な実行(DO)を指示するためのマニュアルを作るのではなく、実行(DO)によって書類を作るような内容に変わりました。
つまり書類は、手順が効果的に実行できた証拠として作られるようになったということです。

また2008年にプロセスアプローチを強化し、2015年にリスク及び機会、また他のマネジメント規格との統合を容易にするための変更が加えられました。

ISO9001は定期的に改訂されており、現在はISO9001:2015が最新版です。
過去にはISO9001の他に、9002、9003といった規格があったようですが、現在は廃止され9001のみになります。

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ISO9001のいま

現在世界中で100万を超える企業がISO9001の認証を取得しており、世界で最も多く使われるマネジメント規格の一つだと思います。
なおISO9001を最も多く取得している国は中国です。日本は4位だそうです。

ISO9001の各改訂は、品質管理のツールとしてではなく、組織の成功に重点を置いています。
私たちがビジネスの成功に貢献すればするほど、品質マネジメントシステムの貢献はより価値のあるものになると思います。

最後の改訂からもう6年も経っているので、そろそろ最新版が発行されると思いますが、次回はどんな変更点があるのか私たち審査員も楽しみにしております。

現在のISO9001については以下の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひご一読ください。
ISO9001(品質マネジメントシステム)とは?要求事項や認証取得のメリットについて基本から解説します!

以上、ISO9001歴史をご紹介しました。
本記事がISO9001を理解するための一助となれば幸いです。

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小林 卓慈
小林 卓慈ISO審査員

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