ISO9001
COLUMNISO規格の知識コラム(ISO9001)

ISO9001

ISO9001とは?基本から解説します

2021.09.03
ISO9001とは?基本から解説します

ISO9001とは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)が定めた、「品質マネジメントシステム(Quality Management System)」の事を指します。
略して「QMS」と呼ばれることも多いです。

この規格は、世界中で多くの様々な企業や団体等で認証取得がされており、この認証を取得する事はいわば、「この組織は一定の国際基準を満たす品質管理の仕組みを持っているところですよ」という証明になります。

ISO9001について、わかりやすくお話をしていきます。

品質マネジメントシステムとは?

「品質マネジメントシステム」、日常生活では聞き慣れない言葉かと思います。

「品質」とは、提供する製品やサービス等が、求められている目的(使用目的、お客様の意図する目的)に対してどの程度満足できるものであるか?の程度を示すものです。
「マネジメントシステム」とは、目標や方針に対して、それを達成していく為の方法・やり方を管理運営する為の仕組みの事を指します。

例えば、来年の夏までに10キロ痩せる(痩せて海でモテる見た目になりたい)という目標を立てたとします。

その為にはどうすればいいのか?
例えば運動する、食事制限等といった方法が出てくると思います。
それをより具体的に計画を立てていきます。「10キロ痩せる」という大きな目標を実現する為の小さな目標を立て、それを実際にこなしていく為のルールを作ります。

毎日ジョギングを1時間する、一日の摂取カロリーを1400kcalに抑える。という形で具体的に目標を立てて、一か月程度実践してみます。そうすると、きちんとできていないところが出てきたり、見直すところがあれば別の方法を考え、また実践し、見直しし、大きな目標の達成に向けて改善していく。この流れをマネジメントシステムと言います。

品質マネジメントシステムでは、これの組織バージョン&品質を主軸とした内容になります。
モノ作りで例えると自分たちが作るモノの品質を向上させる事が「目標」であれば、その実現の為に不良品の出る数を減らしたり、余分な工程について見直しをする「仕組み」を作る、というイメージをお持ち頂くとわかりやすいかと思います。

取得のメリット

さて、先に品質マネジメントシステムとはどのようなものかについてお話をしました。
ここでは、この認証を取得するメリットについてお話致します。
認証取得には、以下の大きなメリットが挙げられます。

01)顧客からの信頼感を得る事が出来る

新規顧客と取引する際、どんな会社なのかを必ず調べると思います。
その時にISO9001の取得をしていると、社内の仕組みが適切に構築されている会社という風に捉えてもらう一つの大きな材料となるかもしれません。

02)顧客からの要求条件を満たす

業種により異なりますが顧客と取引するための条件の1つとして要求されるケースも多々あります。
公共事業等の入札条件として求められる場合、取引先から取得要求がある場合等、「有利」になる場合もあれば「必須条件」として提示される事も少なくありません。

特に建設業の場合だと公共工事は「競争入札」という受発注形式が非常に多く、入札時の経営事項審査における加点対象にISOの取得が加点対象になるケースがあります。(※条件や加点については各県・市町村にて異なります)
入札の競争が非常に厳しくなっていく中で、加点に繋げられる1つの要因でもある事から取得のメリットが特に大きいです。

03)組織内の仕組み改善、意識向上に繋がる

ISO9001の認証を取得する事は、単に仕組みを作るだけでなく、実際にその仕組みの運用が出来ておりその運用が目標に対して効果があるものであるのか、実務の改善に大きく繋がります。

それに実際に関わるのは組織の上層部だけでなく組織に所属する人員全てです。
ISO9001の中では組織の方針・目標の認識や教育、組織内コミュニケーション等も重要なポイントとなっています。

認証の取得は形として対外的に大きな効果があるだけでなく、認証取得に取り組み、認証取得を継続していく上での仕組み改善活動とそれによって得られる組織内改善・向上こそがISO9001の本質であり、非常に大きなメリットであると言えます。

ISO9001を取得するメリットについてはこちらの記事でさらに詳しくご説明しております。
併せてご参照ください。
ISO9001を取得するメリット・デメリット

審査で何をするのか?審査当日のスケジュール事例

ISO9001について、その取得のメリットについてお話をしました。
では、実際に取得する時の審査は一体何をするのでしょうか?

審査という言葉だけを見ると、何をどうチェックされるんだろうとドキドキしてしまう方もおられるかと思います。
実際の審査はどんな事をするのか一日のスケジュール例を挙げてお話します。

審査スケジュール例:製造業A社様の審査(※記載内容はあくまで一例になります)

09:00-09:30

オープニングミーティング
→審査計画書の内容と審査スケジュールを確認します。
審査前に審査計画書という当日の予定表の共有を審査側より行い、その計画を基に当日の進行について確認をします。

9:30-10:00

トップインタビュー
→品質マネジメントシステムの運用についてお話を伺います。
と、言うと固いですが実際に伺う内容は組織外の状況や課題、変化があった事や今後の目標等、組織の大枠部分の事をトップの方にお話を伺います。(認証取得の範囲により、対応者が異なりますが社長様にご対応頂いているケースが多いです)

10:00-10:30

サイトツアー
→実際のお仕事現場等を差支えない範囲で拝見させて頂きます。
立ち入り禁止場所や危険な場所等ある場合は組織様の方よりお知らせ頂き、その旨に審査員は従って行動を致します。

10:30-11:15

管理責任者インタビュー
→品質マネジメントシステムで求められている内容の主に管理に関わる部分等について、現状の実施状況等についてお話を伺います。管理責任者様や組織内ISOご担当者にお伺いする事が多いです。

11:15-12:00

営業部インタビュー
→品質マネジメントシステムで求められている内容の主に実運用部分、部署内での実業務について記録等を拝見させて頂きながら部署のご担当者様にお話を伺います。

12:00-13:00 昼 食
13:00-14:45

製造部インタビュー
→品質マネジメントシステムで求められている内容の主に実運用部分、部署内での実業務について記録等を拝見させて頂きながら部署のご担当者様にお話を伺います。

14:45-15:30

品質管理部インタビュー
→品質マネジメントシステムで求められている内容の主に実運用部分、部署内での実業務について記録等を拝見させて頂きながら部署のご担当者様にお話を伺います。

15:30-16:30

審査のまとめ
→審査員が審査内容の整理及び報告書作成の為の作業時間です。

16:30-17:00

クロージングミーティング
→審査がどのようであったかについての総評及び今後の流れ等について審査員よりご報告させて頂きます。

上記で審査当日のスケジュール例を掲載致しましたが、各ご担当の方と実業務で使用されている記録等を一緒に拝見させて頂きながら、どのような形で業務をされているかお話を伺うような形になりますので、審査の際は是非リラックスして頂き、お話を頂ければと思います。

株式会社GCERTI-JAPANはISO審査機関(ISO認証機関)です。
ISO9001・ISO14001・ISO27001・ISO45001に関する審査及び審査に関するセミナー・研修の企画、運営についてお困りの際はお気軽にご相談ください。経験豊富な現役のISO審査員がお応え致します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

稲岡 久美子
稲岡 久美子ISO審査員
品質マネジメントシステム・情報セキュリティマネジメントシステム審査員として活動を行っています。 業界の話題や知識、他社事例などをベースに、丁寧で実直な審査を心がけています。 組織の課題やお悩みについてお気軽にお聞かせ下さい。
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