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ISO認証を医療機関が取得するメリット

2022.07.08
ISO認証を医療機関が取得するメリット

この記事の3つのポイント

  1. ISO取得により、医療サービスの品質保持・向上を望める
  2. 病院機能評価とISOは評価観点が違う
  3. ISO基準で仕組み作りすることで継続的に社内環境を改善できる

現在の医療業界において、ISO認証を取得しているところが増えてきています。

取得するべきかお悩みの医療関係者の方も多いのではないでしょうか?
また様々な病院で認証取得しているが、何のためにしているのかわからないといった疑問の声もたくさん聞かれます。

ISO認証するということは、医療サービスの品質を保つために、組織の仕組みからしっかり整える役割を持ち、さらに外部にも医療サービスの品質保証をアピールすること、これがISO認証することの大きな意味となります。

本記事は、医療機関がISOを取得することによって、どのようなメリットがあるのかについて、ISO認証の特徴と共に詳しく解説していきます。

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ISO認証の意味

ISOとは簡単に何をすればよいのか説明すると、ISOが定める基準に則り、組織内の仕組みを構築しましょうといった内容となります。

病院における、組織の仕組み構築とは、より良い医療サービスを提供するにあたって、医師や看護師、医療事務員、薬剤師、検査技師等の様々な業種の人々が同じ現場で業務しています。
その働く人全員が安定して良いサービス提供するために、業務手順、問題対処方法等のルール化を行わなければいけません。

さらにこのルールをしっかり運用をしていくためには、各管轄での役職の責任と権限について明確にし、その責任者のもとルールを運用しながら、病院全体で同じ目標を持って業務を行うことで、医療サービスの品質を保つことができ、尚且つ、さらなる品質向上も望むことができます。

このように、ISO認証するということは、医療サービスの品質を保つために、組織の仕組みからしっかり整える役割を持ち、さらに外部にも医療サービスの品質保証をアピールすることができるのが、ISO認証することの大きな意味となります。

さらに詳しいISO認証についての解説は以下の記事にまとめていますので、併せてご参照ください。
ISOとは?ISOについてわかりやすく簡単に解説

病院機能評価との違い

ISO以外にも、病院機能評価という病院を外部評価する指標があり、ISOと似ているので、どっちを取得すべきか迷う方が多いです。

簡単に違いについてご説明すると、ISOはPDCAサイクルを回していくことで、継続的な業務改善を行う機能があるかを重要視されています。
病院機能評価は業務機能の確認というよりも、病院自体の医療や看護のレベルを評価します。

どちらも病院の質向上には変わりないのですが、評価観点が違うので、ISOと病院機能評価に優劣はありませんので、両方取得する医療機関も多数存在しています。

医療機関がISO認証を取得する3つのメリット

医療機関がISO認証を取得する3つのメリット:①仕事しやすい環境構築・②ヒヤリハット等の危機回避・③顧客満足度アップ

①仕事しやすい環境構築

部署ごとにおける役割や責任を明確にすることにより、やるべきことが特定化され仕事が円滑に進むようになります。

またISO認証することで、これまで以上に部署同士の協力が重要視されてきます。
そこで、コミュニケーションの機会が増えることで、全体の業務効率化や社内環境改善に繋がります。

②ヒヤリハット等の危機回避

ISOの基準で仕組み作りを行った場合、継続的に社内環境を改善をしていくことができるシステムとなります。

例えば、ヒヤリハットが起きた時、その内容について対処し、再度同じヒヤリハットが発生しないような改善をすることが求められます。
その発生し、改善というのを繰り返すことにより、医療事故やヒヤリハットが回避されていきます。

③顧客満足度アップ

ISO認証取得しているということを病院を利用する患者や、その家族に認識されることで、病院に対しての信頼度が非常に高まります。

さらに、業務をISO基準で標準化することにより、医療サービスの質が保たれることで、顧客からのクレームを減少させることもできます。

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まとめ

ここまでお読みいただき、ISO認証するべき意味と、認証した結果医療機関においてどのようなメリットがあるのかについて簡単にですがご説明させていただきました。

ISO認証はやることが多そう、手間がかかりそうと感じられた方もいらっしゃるかと思いますが、基本的にISO認証取得するためにやるべきことは、ISO規格に沿って、現在行っている業務を当てはめるだけです。
全ての業務を変える必要性はなく、足りない業務は追加し、必要のない業務は削減するだけです。

そしてその結果として、社内環境が整備され、業務が効率化し、さらに医療機関利用者の信頼向上にも繋がります。

それでも取得に対して不安な場合は、ISO認証取得の為のコンサルタント会社も存在しており、ISO認証取得に対してのお悩みもすぐ解消することができます。

ISO取得すべきかお悩みの医療関係者の方に、当コラムを読んで少しでもISO取得へ踏み出す第1歩になれば幸いです。

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北村 一真ISO審査員

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