ISO9001
COLUMNISO規格の知識コラム(ISO9001)
当コラムでは、内部監査員が各部門でヒヤリングする時の質問事例を一部ご紹介させて頂きます。
ISO9001:2015 9.2項では「あらかじめ定められた間隔で内部監査を実施」することを求められています。
ISO9001:2015を認証取得する場合には必ず内部監査を実施しなければなりません。
しかし、規格書の内容だけではいつ、だれが、何をすればよいのか等の抽象的な内容しか記載されておらず、内部監査しているけれど、本当に正しいやり方なのか疑問に思われる方も多いのではないかと思います。
実際の内部監査の具体的な進め方については弊社別コラムの「ISO9001内部監査の内容と進め方」をご参照ください。
内部監査には大きく3つの目的があります。
上記を確認するために情報を収集することが内部監査の実施目的になります。
よって内部監査は、ISO9001:2015の規格要求事項と自社のルールの3つを基準に実務の確認をしていくことになります。
内部監査は監査するプロセスに対して客観性と公平性が担保されている適切な監査員を選定します。
次に事前にチェックリストを作成し、監査する会社で行われている事の全貌は理解しておく必要があります。
そして実際に監査するときはチェックリストに基づいて、実際に見て確認し、ヒヤリングを通じて監査証拠を集めていきます。
最終的に集めた監査証拠が適合しているか否かを監査員から管理層へ報告し、必要であれば是正処置を行うことが内部監査での実施事項となります。
内部監査する上で規格の理解は非常に重要となりますが、完全に理解することは非常に難しいところだと思います。
内部監査を実施するうえで規格要求事項の表記で注意する必要があります。
要求事項表記には「~しなければならない。』といった表現があります。
この書き方の項番は必ず実施しておかなければ不適合となってしまいますので、内部監査でも注視しておく箇所であることを覚えて頂きたいと思います。
質問のポイントは「何を?、どうして?、いつ?、どのようにして?、どこで?、誰が」の5W1Hを意識した質問をすることで監査証拠を集めていきます。
内部監査の質問内容は業界によって様々ですが、共通した質問ができる箇所もあります。
以下はトップマネジメントと販売部に焦点を当てた質問事例です。
上記、事例は必要に応じて内容変更や追加質問を行い、その他議事録などを目で確認することにより、実際に行っているかどうかの証拠確認をしなければなりません。
内部監査はISOの審査を受ける前に必ず実施しておかなくてはなりません。
今回の質問事例はあくまで一例に過ぎないので、この内容だけ聞いていれば内部監査できるわけではございません。
重複しますが内部監査では、組織の規定したルール通りに実施されているか、そのルールはISO9001:2015の要求事項が満たされているのか確認するために行います。
また内部監査を実施する際は、会社の目標が達成できる仕組みになっているのか、法令違反はないか等の重点項目を掲げて実施することでより有効的な監査を行うことも可能です。
現在は、ISOマネジメントシステムの構築をお手伝いしてくれるコンサルタント会社も存在しており、内部監査についてもコンサルの方が実施してくれるケースもありますので、そこまで不安になる必要はございません。
当コラムを最後までお読みいただきありがとうございました。
少しでも皆様の疑問を払拭できれば幸いです。
いいえ、実は難しくありません。
ただ、認証機関によって難易度は異なりますのでご注意下さい。
GCERTI-JAPANでは、審査通過率100%を維持しております。
組織がある目的や目標を達成するために、組織を効率的に管理・指揮するための仕組みのことです。
PDCAサイクルをまわしていく=計画→実行→評価→改善のフローを繰り返し行い継続的改善を実施することが基本となります。
等のメリットがあります。
以下の記事でISO9001取得のデメリットも含めてさらに詳しくおまとめしていますので、ぜひご一読ください。
ISO9001を取得するメリット・デメリット
「品質」とは、顧客を満足させる為の製品やサービスそのものが持つ能力のことを指します。
そして品質マネジメントシステムではこの「品質」に焦点を当て、組織内の仕組み構築・運用・継続的な改善によって顧客満足を向上させていくことを目的としています。
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