ISO9001
COLUMNISO規格の知識コラム(ISO9001)

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ISO9001とISO14001の違いとは?

2021.08.20
ISO9001とISO14001の違い

ISO9001(品質マネジメントシステム)とISO14001(環境マネジメントシステム)の違いは「視点」で、その名の通り「品質面」と「環境面」という違う視点に基づくマネジメントシステムです。
ただし、2つの規格は最終的に「経営状態がよくなること」という同じ目標に帰結します。

本記事ではISO9001とISO14001はそれぞれどういったものなのか、2つの規格が最終的に同じ目標に辿り着くとはどういうことかを詳しくご説明致します。

ISO9001(品質マネジメントシステム)とは

ISO9001はISOが定めた品質マネジメントシステム規格で、品質管理の国際基準に基づき製品やサービスの品質を継続的に向上させることを目的としています。

長期的に良い品質の製品やサービスを顧客に提供し続けられるように社内のマネジメントシステムを整えることで、顧客満足の向上はもちろん、生産性の向上による利益率アップとコスト削減が期待されます。

また、ISO9001における不適合・是正処置・予防処置は主に製品に対するものです。
不適合製品を出さないために、作業標準やQC工程表等の手順書によって作業手順を明確化する必要があります。

目的はあくまでも「長期的に良い品質の製品やサービスを顧客に提供し続け、顧客の満足を得ること」にあるため、改善実施計画書を作成することまでは要求していません。

ISO14001(環境マネジメントシステム)とは

ISO14001はISOが定めた環境マネジメントシステム規格で、サステナビリティ(持続可能性)の考えのもと、環境リスクの低減および環境への貢献を目的としています。

企業の活動が環境(自然・人・物)に悪い影響を与えていないか、もし与えているのであれば改善するためのシステムを構築することを求められます。

これだけ見ると単純に「環境に良いことをすればいい」と思われるかもしれませんが、大前提としてISO14001は企業にとって利益になる活動を求めています。
そのため、ISO14001(品質マネジメントシステム)では「業務改善や経費削減をすることで、結果的に環境への配慮もできるような活動を継続する」必要があります。

ISO14001における不適合・是正処置・予防処置は、主に改善実施計画書や目標の設定方法に対して行われます。
そのためISO9001と違って改善実施計画書が必要になりますが、逆に詳細な手順書は必ずしも必要なわけでありません。
規格要求事項の中でも「必要に応じて、例えば、指示書、標識、ビデオ、写真などの形式による、手順の文書化」と明記されています。

ISO9001とISO14001は視点は違うが同じ目標を持っている

ここまでのご説明だけではISO9001とISO14001はまるで違うものかのように思われるかもしれませんが、両者のポイントを簡単にまとめると

ISO9001 ISO14001
良い品質の製品やサービスを顧客に提供し続けられるような活動を継続することで、顧客満足や生産性が向上して経営状態が良くなる 環境への配慮もでき、なおかつ業務改善や経費削減にもつながるような活動を継続することで、生産性が向上して経営状態が良くなる

といったように、視点が違う(アプローチ方法が違う)だけで最終的には「経営状態がよくなること」を目標としていることがよく分かります。

ISO9001とISO14001の両方を取得することは、「環境に配慮しながら顧客に良い品質の製品やサービスを提供できるように改善を繰り返し、効率的かつ生産性の高い企業活動を行う」ことにつながるのかもしれません。

ただし、どちらか一方を取得することでもう一方の視点を組み込むこともできるため、「自社の目的(方針)」に合わせて必要な規格を計画的に取得しましょう。

株式会社GCERTI-JAPANはISO審査機関(ISO認証機関)です。
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最後までお読みいただきありがとうございました。

金 ソンミン
金 ソンミンISO事務局員
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